薬の上・中・下

みなさんは、上薬・中薬・下薬という言葉を聞かれたことがありますか?(上品・中品・下品とも呼ばれます)
上・中・下と聞くと、上薬は上品というくらいだし良い薬、下薬はなんだか効きの悪そうな、あまりよくない薬といったイメージをもってしまいますよね。

では、実際はどうなのでしょうか?
これは、今から約2000年前、中国の漢の時代の書「神農本草経」に書かれている中医学独特の考え方なのですが、
この上・中・下は良い薬、悪い薬というのではなく、毒性の強さを表したものです。
上・中・下の順に効果、そして毒性が強くなります。

●上薬は、無毒で生命を養うことを主とし、長期間服用して体の治癒力や抵抗力を高めるようなもので、
不老長寿に役立ちます。
※高麗人参やシナモン、棗など

●中薬は、使う人によって有毒になる場合と、無毒になる場合があります。
少量あるいは短期間なら毒性がなく薬効を期待できます。
※葛根や麻黄など

●下薬は、薬効は強いのですが、しばしば副作用を伴います。
病気の治療を目的とします。正しく、そして副作用に注意して使用する必要があります。
※大黄や附子など

漢方薬は作用が穏やかで体にいいというイメージがあると思いますが、それは上薬にかぎったことで、漢方薬にも速効性のあるもの、毒性のあるものがある事が分かられると思います。
例えば、巷でよく目にする葛根湯などには速効性があります。

一方、西洋薬は切れ味のいいもの、そして副作用のあるものが多いため、この分類だと中・下薬に該当するのものが多いです。
例えば抗がん剤は下薬に該当し、副作用もかなりありますが、その効きめは素晴らしく、多くの命が救われています。

上薬・中薬・下薬という、分かりやすく、現代の薬にも適応できる分類法。
私も先人の知恵をかりて、生薬の性質を加味しながらブレンドしています♪

ちなみに、ハーベストリングのハーバルフレーバーティーは病気の治療を目的としていませんので、上薬を中心にブレンドした、養生にお役立ていただける商品となっています。

2010/10/6の投稿